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はる

凍った世界が溶けて、
あたたかな光が私たちを照らして、
優しい風が背中を押す時期。
その色鮮やかな空気を、
恥ずかしがりで無邪気な空気を、
胸いっぱいに吸い込みたい。
けど、
それはできない。

それが、
花粉症の定めだから。

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