吹き抜けた風が鼻先を擽る。 遠くで花開く春の匂い。 目を閉じ始めた冬の匂い。 私はこの季節の風の匂いが好きだ。 調子を取り戻してきた太陽の暖かい匂い。 日々の暮らしの匂いを風に乗せて。 いつかの私へ、遠くのあなたへ届くといいな。 私はなんとかやってるよ。 子どものままでいたい気持ちとは裏腹に 私はどんどん大人と呼ばれる歳へ近づいています。 60点で良い。たまに大笑いして100点をつけて。 ささやかすぎる毎日を、1日ずつ重ねていこうね。