赤い爪の彼女が、6
「僕」の乾いた手で、3
赤い爪がダイスを踊らせて、6
負けないと力んだら、2
彼女は再び、6
「狙うんじゃないの」
『じゃあどうするんだよ』
「声を聞くの ほら 訊いて」
『何─』
《いち…よん…に…》
『まさか─』
「出来ないなんて、ほんとにやってから云いなさいよ」
赤い爪に踊るダイスが放たれる。
その目は1だった。
赤い目が照らされて、輝いている。
『え…?』
「216分の1が運の尽きってことね」
このポエムなんだか好きです。
1296分の1の運は彼女にはありませんでしたね。
ダイスが繰り出す乱数は、気まぐれなうえに面白い結果をたびたびたたき出してくれますからね。ありえそうな出目だと思えるのが面白かったです。リクエストにお応えいただきありがとうございました。