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ろうそく

さよならは意地でも言わなかった
またなって自分にも言い聞かせてた

この内のほとんどと二度とは会えないこと
何となく分かっていた
名前すら思い出せなくなるんだろ
それだってきっと知っていた

下駄箱と夕焼け
体育館の床を擦る音
放課後の笑い声
頬を撫でる春風

産まれた瞬間が一番完璧で
失い続けてばかりのこれまで
それが人生の姿だとして
燃え尽きるまでは続けるつもりだよ

後には何も残さない
燃やし尽くすまで燃えるだけだよ


せめてこの灯りが
誰かの
誰かを

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