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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 7.サイレントレイヴン ㉓

「うーん」
欲を言うなら皆に付いて行きたいけど…とわたしは答えた。
ネロはえーっ、と嫌そうに言う。
「わざわざボクらと一緒にいる必要ないじゃーん」
「まぁ、そうだよね」
そう言うと思ってた、とわたしは苦笑する。
ネロはしょうがないとでも言いそうな顔で言った。
「…ま、ボクらの邪魔にならなければ、アンタの好きにしても良いんだけどさ」
「え?」
ネロの意外な一言に、わたしはつい変な声を上げてしまった。
「邪魔にならなきゃ良いんだよ、邪魔にならなきゃ」
皆は?とネロは他の3人に尋ねた。
「ま、良いんじゃね?」
「邪魔にならなきゃ別に良いぞ」
耀平や師郎はそう答えた。
「黎は?」
ネロがそう聞くと、黎はちらりとこちらを見た。
暫くの沈黙の後、黎は口を開いた。
「別にどーでも良い」
そう言うと、彼はスタスタと先に歩いて行ってしまった。
「おいちょっと待てよ」
そう言いながら、師郎は黎のあとを追う。
黎らしいな、と耀平は笑ってネロと共にそれに続いた。
流石、この4人は仲が良いな、と思いながらわたしは彼らの後ろを歩き始めた。

〈7.サイレントレイヴン おわり〉

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