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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 8.イービルウルフ ②

「…何それ」
思わずわたしが尋ねると、師郎は手に持っている紙切れに目をやった。
「あーこれ?」
その手に持っている紙には、立派な字で”果たし状”と書いてある。
「果たし状って、まさか…」
嫌な予感がしてわたしが青ざめると、師郎はいや違うから!と立ち上がる。
「お前さんが思う程やばい奴じゃないから」
たまにあることだし、と師郎はわたしをなだめようとする。
「そんなに気にするこたないよ」
てか心配する人初めて見た、とネロは冷ややかな視線を送ってきた。
「いやだって…」
仕方ないじゃん、とわたしは弁明する。
何しろ師郎は見た目がちょっと怖いのだ。
言動などから悪い人ではないと分かっているのだが、こういうのを見てしまうと嫌な予感がしてしまうものだ。

  • ハブ ア ウィル ―異能力者たち―
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  • レス、ありがとうございます。
    漠然とキラキラした青春を想像して胸を躍らせていたのに、実際に高校生になったら案外そうでもなかったり、ちょっと現実にがっかりしたり…笑
    友達と呼べる人はいても、どこか寂しくて、心はいつも一人のような気がして。でも、無理をして周りに合わせるのもなんだか違うよなと思ったり。人間関係って難しいですよね…。
    春からは今までとはまた違った生活が始まりますね。これからもきっと色んなことがあると思いますが、頑張っていきましょうね…!

  • こちらこそレスありがとうございます。
    やっぱり現実は想像と何か違いますよね…
    お互いに春から頑張りましょう!