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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 8.イービルウルフ ③

「ま、良いんだけどさ」
今回はちょっとアンタも関係あるし、とネロはココアシガレットをくわえた。
「え、関係あるってどういう事?」
わたしは思わず聞き返す。
「まぁ…ちょっと俺達の手伝いをしてもらうだけだ」
とりあえずそこ座れや、と師郎はわたしに促す。
わたしは促されるまま駄菓子屋の店先に座った。
「…それで、手伝いってどういう事なの?」
そもそも果たし状の中身って何?とわたしは尋ねる。
「ちょっとした小競り合いみたいなもんさ」
そう言いながら、師郎は”果たし状”を広げた。
「俺のクラスにとある異能力者がいるんだけど」
師郎はわたしに”果たし状”をわたしに差し出す。
「そいつの異能力は俺のと似たような系統なんだけどな」
へぇとわたしはうなずく。

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