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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 8.イービルウルフ ④

「よくどちらの異能力が優れているか競争をやっているんだが、今度はそれにお前さんも協力して欲しいって話なんだ」
わたしが?と言いながら、わたしは手渡された”果たし状”に目を落とした。
そこには綺麗な字で最近2人の間にケンカがあった事が書かれており、後半には”直接対決しましょう”と少し物騒な事が書いてあった。
「えーと、『今度化かし合いで本当の決着をつけましょう』って…」
「ま、アイツはわざとらしい所もあるからなぁ」
師郎は苦笑する。
「で、この対決を手伝って欲しいんだけどさ」
今度の土曜ヒマ?と師郎は尋ねる。
「いやそれはともかく」
わたしは気になる事があったので、少し質問する事にした。
「何でわたしに手伝いを?」
ネロ達でも良いんじゃない?とわたしは聞く。
「あーそれは…」
師郎は笑いながら頭をかく。
「ネロ達も審査要員として入るんだけど、アイツが『異能力を知ってしまった一般人に会ってみたい』って言いだしてさ」

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