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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 8.イービルウルフ ⑩

「俺の異能力との違いは、異能力の効果範囲を指定できるかどうかと、声まで変えられるかどうか、だな」
師郎はそう付け足す。
「俺の異能力は、効果が及ぶ人間を指定する必要があるけど、稲荷のにはその必要がない」
でも効果が及ぶ範囲を広げたり狭めたりはできねえんだ、と師郎は言う。
「あと、私の異能力は日暮のと違って声までは化けられないの」
化けられるのは見た目だけ、と稲荷さんは笑った。
わたしはへぇ、とうなずく。
「この通り、似たような異能力だから、小学生の頃から互いに競り合ってきたの」
「今んとこ5勝5敗だけどな」
稲荷さんの発言に、師郎はそう付け足した。
「とにかく」
ここで耀平は2人の顔を見た。
「対決さっさと始めよーぜ」
それを聞いた2人はそれぞれ、そうねとかそうだなと言った。

  • ハブ ア ウィル ―異能力者たち―
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  • テトモンよ永遠に!さんの過去の作品まとめを読みつつ、イービルウルフも更新される度読んでいます!いつも続きが気になるような文章、魅力的な登場人物達、物語の世界観に圧倒されています!これからも頑張ってください、応援しています!

  • レスありがとうございます!
    いつも読んでくれてありがとうございます!
    こんな下手くそな文章でも楽しんでくれて嬉しいです!
    進行はローペースですが、どうぞ楽しんでってください!