「まぁ一言で言えば、不正が行われていないか見張る役だな」
遠巻きに見守るだけだけど、と耀平は笑う。
「じゃあ2つ目」
間髪入れずにわたしは質問する。
「ターゲットは誰なの?」
そう聞くと、耀平は公園の人が多くいる方に目を向けた。
「えーとな、あの2人組」
師郎と鏡子の知り合いなんだ、と耀平は向こうにいる2人組を指さした。
わたしはふーんとうなずく。
「んじゃ3つ目」
わたしがそう言うと、今度は何だい?と耀平は答えた。
「なぜ背中に紙…?」
あーそれは…と耀平の目が泳いだ。
「…おれにも分からん」
「何だそりゃ」
わたしは思わず突っ込んだ。