「私に構わないで」
言いたくて仕方なかった
「近づかないで」
抱きしめられる度に思った
「知ろうとしないで」
訊かれる毎に願った
構ってほしかった
近づきたかった
知りたかった
全部 全部 ほんとだけど
今は違う
怖くて どうしようもなくて
君の昨日の言葉を反芻して
また一人で夜に溺れてく
『中身のない人は苦手
自分を持ってる人は素敵だと思う』
私はどうなんだろう
君の想うような人なんだろうか
構われる程
抱きしめられる度
訊かれる毎
「私はそんなんじゃない」って
現実を知って
いまを突きつけられて
つらくなって
でも君を嫌いにはなれなくて
まだ迷子です
私を早く見つけて、お願い、私
二律背反…自問自答…
僕もどことなく覚えがあります
人の言葉を反芻し、何が悪いのかと繰り返す
答えの見えない暗い闇でグルグルと迷子になる
この詩は明記せずに感情表現だけで書くことで
悩んでいることをより深く表しているようでとてもリアルでした
もっとららいちごさんのこういう詩を読んでみたいと思いました