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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 9.エルフ ⑧

暫くの話し合いの後、ネロが呟いた。
「…黎が感じる気配の正体、探しちゃう?」
「お、探す?」
「良いじゃん」
耀平と師郎はそれに賛同する。
黎もこくりとうなずいた。
「んじゃ、謎の気配探し、始めるか!」
ネロはそう言って歩き出す。
「そうだな」
そう言って耀平もネロに続く。
2人の目はそれぞれ赤紫色と黄金色に輝いていた。
「んじゃ、俺達も行くかね」
師郎もネロ達の後を追う。
黎は無言でついて行った。
「あ、待って!」
わたしも彼らに続いて歩き出した。
気付くと、ネロと耀平は少し先を並んで歩いている。
わたし含む残りの3人は、置いて行かれないように2人の後を追った。

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