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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 9.エルフ ⑩

「ここって…」
そうわたしが言いかけたが、ネクロマンサーは不意に何かを呟いた。
「…いるんだろ?」
そう言いながら、ネクロマンサーはどこからともなく具象体の鎌を出す。
「…隠れても無駄だっての‼」
そう叫んでネクロマンサーは何もない所に飛びかかった。
すると、何もない所から誰かが転ぶ物音と共に人が現れた。
「…え?」
わたしは思わず声が出てしまった。
なぜなら、そこに現れたのは…
「いてて…」
先週駅前で出会った高校生が、目の前で転んでいた。
「えっと…どういう事?」
「え、何知り合い?」
わたしの発言に対し、ネクロマンサーは訝し気な顔をする。

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