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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 9.エルフ ⑪

「いや、知り合いじゃないんだけど…」
この間会ったんだよね、とわたしは説明する。
「この間って何だよ」
耀平はすかさず突っ込みを入れる。
えーとね、とわたしは答える。
「先週駅前でこっちを見てたから、気になって話しかけたんだよね」
でもまさかもう1度出会うなんて…とわたしは呟いた。
「あ、あの…」
高校生が発言したから、皆の視線が彼女に集まる。
「わたしの事、忘れてませんよね…?」
「忘れるも何も」
そう言ってネクロマンサーは彼女に黒鎌を向ける。
「さぁて、この後は事情聴取といきますか」
ネクロマンサーがそう笑うと、高校生はひぃぃぃと後ずさった。
かくして事情聴取が始まった。

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