「あの頃に戻ったみたい、ね…」 執務室でみーちゃんことミカエルは呟く。 窓の外には空が見える。 その下には地上、悪魔達がいる世界だ。 「あの頃に戻れたら良いのに」 ミカエルは寂しげにこぼした。 ずっと昔、まだ何も知らなかった頃、愛しい愛しい“あの子”がいた頃… ミカエルは窓から地上を覗き込む。 この下には”あの子”がいるのだ。 ミカエルは誰に言うまでもなくぽつりと言った。 「いつか会えるわ」 そしてミカエルは微笑んだ。