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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 9.エルフ ⑰

「…まぁ、とりあえず」
話がいったん落ち着いた所で、わたし達の間に耀平が割って入る。
「もう黎のことつけないって事で良いですかね?」
そう聞かれて、恵梨さんははい…とうなずいた。
「すみませんでした」
「分かったんならそれで良いんだよ」
もうつけてくるんじゃねぇぞ、とネロは念押しした。
「…じゃあ、わたしはこの辺で」
恵梨さんはわたし達に一礼すると、駅の方に去って行った。
「これで一件落着かな~」
去って行く彼女を見送りながら、ネロは伸びをする。
「ま、そうだろうな」
あれ程言っといたんだから大丈夫だろ、と耀平はうなずいた。
「んじゃ、俺達も行くかね」
師郎がそう言うと、だなとかだねーと言って、後の3人は同意した。
そして彼らは歩き出した。
「あ」
わたしも…と言って、わたしは彼らの後を追いかけた。

〈9.エルフ おわり〉

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