舞は少しがっかりしつつ、ゆっちにまた心配されてはいけないと、話を別の話題に変えた。おかげで、放課後には鼻歌を歌うほど、気分は爽快だった。しかしそれは、帰り道に頭上をはやぶさのごとく通り過ぎた戦闘機の爆音にかき消された。