満月はかつて望月と呼ばれた 読んで字のごとく、誰もがその満たされた姿を望んでいた。 しかしいつしかこの名前は衰退していく。 どうして? 満たされることは無くなり “望み”から“夢”へと変わっていったからだ。 満たされない現代人は 満月に沢山の名前を付け 見上げ、その姿に夢を見る。