0

空の青さを知る君は明日海へ行く

数十分後
「優樹…。それを、世間では、「一目惚れ」って言うらしい。君はその方に一目惚れしたんだ。」
「ひとめぼれ…。そうか、聞いたことがある。しかし、世間ではこのような感情を米の銘柄に例えて言うのか?」
隼斗は今、笑いを堪えることに必死だった。だが、とうとう限界だった。
「き、君は…ははは!!天然にも程があるぞ!!ははははは!!!米の…品種…って…。」
「ん?…?あ、いや!違う!少し疲れていただけだ!やめろ〜!それ以上笑うなぁ!!」
その後、お互い笑った。それは、もう、傷口が傷んでいることもわからないほどに。
「…。はぁ、笑った、笑った。」
「…。はは、一生の不覚だ。」
「…。」
「…。」
そして、ふと静寂になった時、優樹がポツリと言った。
「生きれるといいな…。」
「あぁ…。そうだな。」

  • この物語をK氏及び全ての仲間に捧ぐ
  • 改訂版
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。