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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 10.ウロボロス ②

へーとわたしはうなずく。
「ちなみに依頼は情報屋経由なんだぜ」
「え、へ?」
耀平の思わぬ発言に、わたしは一瞬混乱する。
「え…情報屋?」
「そうそう情報屋」
思わず聞き返すと、耀平はうなずいた。
「情報屋は情報の融通だけじゃなくて、異能力者の斡旋もやったりするんだ」
結構何でもやるんだぜ、と耀平は笑う。
わたしは思わぬ場所で情報屋の話に出くわして、ついぽかんとしてしまった。
「ね、ねぇ、情報屋ってどんな人なの?」
わたしはここぞとばかりに疑問を投げかけてみた。
…異能力の存在を知ってしまった”わたし”の事を、寿々谷の異能力者たちに言って回る情報屋。
その正体が知りたいのだ。

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