私はエレベーターの側にずっと立っている。 ...あ、◯◯だ!見ないうちに髪短くなってる。 後ろから肩を叩いて驚かせてやる! ゆっくり、ゆっくり、近づいていく。 そして◯◯の肩にふれたーはずだった。 私の手はあっけなくすり抜けた。 そりゃそうだ。私は幽霊になったんだもの。 すぐそこにいるのに、なんでさわれないの? 誰にも見えない涙をぬぐった、ある夏の日