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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 11.ゴブリン ②

別に彼らに会いたくない訳ではなく、たまたま先に駄菓子屋に行きたい気分なのだ。
もちろん、駄菓子屋で用を済ませたら、真っ直ぐショッピングモールへ向かうつもりだ。
さて、何を買おうか…と考えながら歩いていると、不意に目の前に人が現れた。
「!」
わたしは思わず足を止める。
「やぁ」
目の前の少年は気さくに話しかけてきた。
「ちょっと良いかな?」
急に少年がそう尋ねてきたので、わたしははぁ、としか答えられなかった。
「…なぁ、少し俺と話さない?」
「は?」
わたしはついポカンとする。
「は、話すって…」
「まぁちょっとお喋りするだけだよ」
少年はそう言ってわたしに笑いかける。

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