「てなワケでどうだい?」
俺と…と少年が言いかけた所で、わたしはこう言い放った。
「お断りさせて頂きます!」
わたしはそう言って再度彼の横を通り過ぎようとした。
だが彼にまた足止めされてしまった。
「…どうして」
「どうしてそこまでするのか、と聞きたいのだろう?」
少年は不意に呟く。
わたしは驚いた。
というのも、わたしの言おうとした事をそっくりそのまま発したのだ。
「…何?」
どういう事なの?とわたしは困惑する。
「どうしてわたしの言おうとした事が…」
「分かったの、てか?」
少年はそう言って被っていたフードを外した。
わたしは目の前の光景に息をのんだ。
…少年の目が、鮮やかなコバルトブルーに輝いている。