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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 11.ゴブリン ⑪

「あなた…」
わたしがそう言いかけた時、不意に駄菓子屋の方から声が飛んできた。
「あれ?」
見るとわたしの見知った4人が立っていた。
「ネロ! 皆!」
知り合いが来た事で、わたしは思わず安堵する。
しかしネロは訝し気な顔をした。
「…ゴブリン?」
ネロがぽつりと呟くと、わたしの目の前にいる少年は少し手を挙げる。
「やぁネロ」
何週間かぶり?と少年は笑った。
「え、え?」
わたしは訳が分からなくて。ネロ達と少年の顔を交互に見る。
「どういう事?」
わたしは思わず呟いた。

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