「いやどういう事って言われても」
「何とも言えんよなぁ」
ネロと少年はそう言って笑い合う。
「…ま、知り合いみたいなもんさ」
ネロ達とは、ねと少年は言った。
「し、知り合い?」
わたしが聞き返すと、少年はそう、とうなずいた。
「知り合いとも言えるし、顧客、とも言えるな」
え、こきゃ…とわたしが言いかけると、少年はハハハ、と笑う。
「ま、そんなもんだよ」
そう言って、少年は両目を光らせるのをやめた。
そしてこう言った。
「俺は角田 海敦(すみだ みつる)、またの名を…ゴブリン」
よろしくな、異能力を知ってしまった常人、と少年はわたしに笑いかけた。
「ミツルの異能力は人の行動を読む能力なんだ」
だから何をしてもコイツの前ではお見通し、と耀平は説明した。
つまり、逃走ルートをその都度サイコロか何かで決めれば、ゴブリンからの逃走は可能なんだろうか。そういうのとはまた違う?
レスありがとうございます。
そこまで考えたことはないですが…その方法なら彼からの逃走も可能かもしれませんね。