「つっても条件は大体駄菓子だろ」
師郎にそう突っ込まれて、ミツルはうぐっとうろたえる。
「ま、まぁ…そうだな」
もちろん情報の時もあるけど、とミツルは付け足す。
「と、とにかくだな、何か情報が欲しい時は、ぜひ俺を頼ると良い」
よく駄菓子屋の周りにいるからな、とミツルは笑った。
「…はぁ」
わたしはとりあえずそれ位しか言えなかった。
この人が情報屋なんて、何だか意外だった。
「ちなみに俺を通して嘘の情報を流すのは無理だ…俺の異能力でお見通しだからな」
だから嘘はつかない方が良い、とミツルは両目を青く光らせた。
「それで…ネロ」
話が一旦落ち着いた所で、ミツルがネロに話しかける。
「俺に何か用かい?」
そう聞かれてネロはうーんと答える。