ふと見ると、”彼ら”と一緒にコバルトブルーの服を着た少年がいる。
「あれ? 今日はミツルもいるの?」
わたしが思わずそう言うと、ミツルはちょっと手を挙げた。
「よっ」
元気か、とミツルは笑いかける。
「まぁ相変わらず」
「そうかい」
ミツルとそんな会話を交わした時、ふと見慣れない少女と目が合った。
「あら」
明るい茶髪を高い位置で束ねた背の高い少女はそう微笑んだ。
「…久しぶりね」
そう言われて、わたしはポカンとしてしまう。
「え、えーと?」
どちら様でしたっけ…とわたしは尋ねた。
「あら、覚えてないの?」
わたしの様子を見て、少女はふふっと笑う。