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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 12.ユニコーン ⑤

「…え、特にないけど」
「うん、そうだよな」
「だな~」
「うんうん」
他のメンバーもそう言ってうなずいた。
「じゃあ何で…」
わたしが尋ねると、ネロが面倒臭そうに答えた。
「えー良いじゃん、たまには違う所で遊びたいし」
別に良いだろ、とネロはジト目で見る。
「はぁ…」
わたしはそう答える他なかった。
「まぁ良いや」
そろそろ行こうぜ、と耀平がネロに言う。
「いつまでもこんな道端で話してちゃ暑いし」
そう言われたネロはそうだね、と言って駅の入口の方へ歩き出した。

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