「…え、特にないけど」 「うん、そうだよな」 「だな~」 「うんうん」 他のメンバーもそう言ってうなずいた。 「じゃあ何で…」 わたしが尋ねると、ネロが面倒臭そうに答えた。 「えー良いじゃん、たまには違う所で遊びたいし」 別に良いだろ、とネロはジト目で見る。 「はぁ…」 わたしはそう答える他なかった。 「まぁ良いや」 そろそろ行こうぜ、と耀平がネロに言う。 「いつまでもこんな道端で話してちゃ暑いし」 そう言われたネロはそうだね、と言って駅の入口の方へ歩き出した。