「あ」 わたしは思わず彼らを呼び止める。 歩き出しかけていた彼らは足を止めた。 「…わたしも、付いて行って良いかな?」 わたしの質問に対し、ネロはえー、と答えた。 「何でお前まで連れてかなきゃいけないんだよ~」 「確かに」 「まぁ…うん」 「ははは」 他の皆も苦笑いする。 「やっぱ無理?」 わたしがそう聞き返すと、皆は微妙な顔をした。 しかし、1人だけ違う者がいた。 「別に良いじゃない」 不意に唯似がそう言ったから、皆の視線が彼女に集まった。