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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 12.ユニコーン ⑥

「あ」
わたしは思わず彼らを呼び止める。
歩き出しかけていた彼らは足を止めた。
「…わたしも、付いて行って良いかな?」
わたしの質問に対し、ネロはえー、と答えた。
「何でお前まで連れてかなきゃいけないんだよ~」
「確かに」
「まぁ…うん」
「ははは」
他の皆も苦笑いする。
「やっぱ無理?」
わたしがそう聞き返すと、皆は微妙な顔をした。
しかし、1人だけ違う者がいた。
「別に良いじゃない」
不意に唯似がそう言ったから、皆の視線が彼女に集まった。

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