我ながら驚きなのです
自分がこんなにも笑えるなんて
我ながら驚きなのです
自分がこんなにも早く走れるなんて
奥歯で噛んで留めてたシリンダー
それが最も簡単に破壊され
守ってきた自分を吐息一つで殺して
遺書を書く暇すら有りませんでした
痛みなんてもう縁のない言葉でしょう
苦しみなんてもう縁のない言葉でしょう
だってこう呟く間にも止め処なく
僕の穢れた赤い血は流れているのだから
貴方の哲学は僕の聖書なのです
だから空の青さが頬を刺す痛みさえ
幸せで仕方がないのです
貴方の手を握りながら
僕の息が止まっていくことを願って
今夜も手を合わせます
今夜も手を合わせます