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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 12.ユニコーン ⑩

新寿々谷駅から歩いて約10分。
寂れた商店街を抜けた所に今回の目的地はあった。
「着いたぞ」
そう言ってネロは墓地の入り口で立ち止まる。
「ここが…」
わたしは思わず呟いた。
「肝試しスポットとしても有名だよな、ここ」
耀平もふと言う。
「ま、今回の目的は肝試しじゃないんだけどね」
ネロはそう言って笑った。
「え、じゃあ何するの?」
わたしがつい聞くと、ネロはふっふっふと不敵な笑みを浮かべた。
「それはズバリ…かくれんぼさ‼」
「え」
思わぬ返答にわたしはポカンとする。

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