「かくれんぼ…」
「そうそうかくれんぼ」
ネロは得意気に続ける。
「この広い墓地ぜーんぶを使ってかくれんぼ」
「えぇ…」
わたしは思わずうろたえる。
「…やっぱりバチが当たったりしない?」
そう尋ねると、ネロはえー別に、と答えた。
「悪い事はしてないから大丈夫なハズだよー」
とりあえず始めよ、とネロは言った。
「そうだな」
「だな」
皆はそう言ってうなずく。
「んじゃ、じゃんけんで鬼を決めようぜ」
耀平がそう言って手を出す。
他の皆も輪になるように手を出した。
「んじゃ行くぞ~」
じゃーんけーん。とわたし達は一斉に言う。
「ぽん‼」
そうして、かくれんぼの鬼は決まった。