依頼の内容を話し終えた後。
ヒノは「それいーじゃん!ファントム街一回行ってみたかったし!」とぴょんぴょん飛びはねている。
おい待て、観光に行く訳じゃないんだぞ。
そんな喜ぶことでもない。
「ファントム街は『怪しさ濃厚凝縮の街』と呼ばれてますし、摩訶不思議なモノが出没してもおかしくないですネ」
ネムは納得したようにウンウンうなずいている。
何だその語呂の良い呼ばれ方は。
そんな呼ばれ方してること、初めて知ったぞ。
心の中でツッコミを入れつつ、話を続けることにした。
「かなり長期間ファントム街に滞在しなきゃいけないと思うんだ。その間、家はどうしよう?」
2人に尋ねてみる。
影の名前がファントムじゃなくて、街の名前がファントムなのね。
勘違いしてた…