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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 12.ユニコーン ㉔

「ふふふ、家出ね…」
唯似はそう言って微笑む。
「本当にネロらしい」
そして唯似はネロの顔を覗き込んだ。
「むー」
ネロは嫌そうにそっぽを向いた。
「なぁネロ、どうしてまた家出したんだ?」
ふと耀平が尋ねる。
「やっぱりまた…」
「…ケンカ」
耀平が言いかけた所で、ネロはムッとした顔で遮る。
「親とケンカしたの」
何か文句ある?とネロはアイスバーをかじった。
耀平は呆れたようにため息をついた。
「…またかよ」
お前これで何度目だ?と耀平はネロに聞く。
ネロはさぁね、と答えた。

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