「もう何度もケンカしてるから分かんない」
ネロはそう言ってもう一口アイスをかじる。
耀平はますます呆れたような顔をした。
「なぁネロ、お前これからどうするつもりなんだ?」
家出しちゃったんだろ?と耀平はネロに聞く。
ネロはうーんと唸った。
「家に帰るつもりはさらさらないし…」
どうしよっかな~とネロは言って、ふと耀平の方を見る。
「あ、そうだ」
ねぇ耀平、とネロは彼に呼びかける。
「暫く耀平ん家に泊めさせてよ」
「やだよ」
耀平は即座に返答する。
えー何でーとネロは言い返す。
「少し位なら良いじゃーん」
「少しでもダメ」
耀平は嫌そうに言う。