僕が小学二年生の頃、おばあちゃん家へ泊まりに行った時、「東京では感じられないだろう」と沢山の自然に触れさせようとしてくれました。
そのうちの1つがセミです。
夜おばあちゃんが「一緒に寝なさい」と寝室に捕まえたセミを一匹放ちました。
既に弱っていたので「じっとしてるから大丈夫よ」とそのまま朝まで過ごしたのです。
ところが朝、セミの鳴き声で起きた時、僕の枕元にセミがいて、驚き泣きながら起きたのを覚えています。
それまでは、セミを捕まえに行くくらい好きでしたが、それ以降セミがダメになってしまいました。
今、母に聞いたら、父の両親なので、「やめましょう」と言っても「大丈夫よ!何もして来ないから!」と言うおばあちゃんに強く反抗出来ず母は一晩中怖い思いをしながら寝ていたそうです。