今の僕は、人生でこれ以上ないくらいにセミのことを考えています。
今朝、通学路の地面から音がする感じがして、辺りを見回しているとセミが木陰の土の上で鳴いていました。そのセミはもうほとんど動かず、僕がすぐ近くに来ても羽ばたくことはなくそのまま動きませんでした。鳴き声は風情を失くしてしまったかのような「カカカカカカカカ」という、苦しそうな感じの音でした。
こんないつ消えてもおかしくないような命でもなお鳴き続けるセミのように、僕はそこまで必死になって動いたことがあったのだろうか・・・?無気力に陥ってしまいがちの僕は、今日出会ったセミのように僕はこれからもっと必死になって今を生きたいと思ったのでした。