足音が、こつんこつんと響く。
私は、
ずっとこの道が続けばいいのにと思う。
「初恋ってなんで叶わないんやろうな」
『叶う人だっているかもしれないじゃん
まさか自分が叶わなかったとかで
そうやって決めつけてるの?笑』
「…そう」
『え、、、?』
「昨日さ
僕の初恋、終わったんよ」
『そうなんや』
「どうしたん?
元気なくない?」
『いや?別に』
『なんで初恋って叶わないんだろう。』
「え?なんか言った?」
『全然!
ほら、電車来たし帰るね』
「今日大事な話あるとか言ってなかった?
話するから一緒に帰ってたんじゃ」
『…っ じゃっ!』
こつん、と電車の床に一人の足音が響いた。