「水を飲んでいて普段と異なる味がしたら、どれだけ量が残っていてもすぐに飲むのをやめるべし」
俺が小学5年の夏休みの家族旅行でインドネシアのバリ島へ行くことになった時の体験談
往路の乗り継ぎ空港が異なる関係で、海外に住む母方の親戚(ただし、我が家以外の一家は皆同じ国で生活している)と現地で合流して、バリ島での旅行経験豊富な叔母一家の案内のもと計3ヶ所のホテルに泊まることになった。
最後のホテルに泊まった時、我々日本で生活してる一家は親戚達よりも数日遅く帰国する関係で、親戚達の帰国を見送った。
その前後のタイミングでホテル周辺の商業施設にある売店で500ミリのボトル入りの水を数本買って俺の鞄の中にそのボトルを入れた。当時、現地は降水量が比較的少ない時期だったとはいえ赤道に近く蒸し暑い熱帯地域のため、ホテルに着くまでに1本を残して全部水を飲み干してしまった。
あろうことか、水が半分ほど残ったボトル1本の存在に気づかずに時は流れて我々が帰国する日、事件は起きた。
バリ島の空港の出国前保安検査では俺の鞄に残っていたボトルの存在が検知されず、そのままボトルは機内に持ち込んだ鞄ごと飛行機で運ばれて乗り継ぎ先のKLIA(マレーシアの首都クアラルンプールの空港の略称)の乗り継ぎゲートでボトル入りの水が発見された。
結果、税関職員が見守る中水を飲み干しました。
偶然、親父と弟は既に機内に入っており、ボトルが見つかった時はトイレに行って戻ってきた俺と母の2人だけだった。
水を一口飲んだら不自然な酸味をしていたが母から「こんなに残ってるのに、飲まなきゃ中身ごと捨てるハメになるからもったいない」と言われて一人で飲み干し、案の定帰りの機内、それも飛び立って比較的すぐに腹を下して下痢で服を汚してしまい、結局親父から下着とズボンを借りて成田空港へ降り立つハメになった。
その数年後の夏休みに短期語学留学でバリと気候が似ているセブ島に滞在した。学校が休みの週末にその学校の運営会社が経営している外部の学生ラウンジのパソコン(日本語対応)で不衛生な水を飲んだらどうなるか調べて俺の免疫が高かったため下痢で済んだものの、下手すれば命に関わるレベルの量の危ない水を飲んだことを悟ってゾッとしたことを今でも覚えている。