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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 13.リャナンシー ②

「え~面倒くさーい」
「ふーん」
皆がそれぞれ色々な反応をする。
「…まぁ、良いよ」
付いて行きたいなら付いて来いよ、とネロはぶっきらぼうに言った。
「え、良いの?」
ありがとう、とわたしは返した。
「…」
…と、わたしは黎の視線に気付いた。
「…どうかしたの?」
わたしがふと尋ねると、黎は静かにわたしの方を指さす。
「へ…?」
後ろに何かいるのかと、わたしは恐る恐る振り向く。
そこには、見慣れない小柄な少女がいた。
「えへへへ」
少女はわたしと目が合うと、楽しそうに笑みを浮かべる。

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