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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 13.リャナンシー ⑨

りいらって…昼間話しかけてきたあの子だよね?
でもさっき誰か家族っぽい人と一緒にいなかったっけ。
わたしが色々と考えていると、2人は話し終えたのかお巡りさんはその場から去って行った。
「…あら?」
女の人はわたしの方を見てポツリと呟く。
「あなた確かりいらと一緒にいた…」
「あ、どうも」
そう言えば、この人昼間にりいらちゃんと一緒にいたな、と思いながらわたしは答える。
「りいらちゃんがどうかしたんですか?」
わたしが尋ねると、女の人は心配そうに答える。
「…それが、娘が急にどこかへ行ってしまって」
さっきまで一緒にいたんですけど、と女の人は言う。
「娘を見ませんでしたか?」
「えーと」
そう聞かれて、わたしは少し考える。

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