「あ、いたいた〜!」
アンタどこ行ってたんだよ〜とネロ達が駆け寄って来る。
「あれ、知り合い?」
誰この人、と耀平が尋ねてくる。
「あ、えーとね、この人は…」
「あの! 娘を探すのを手伝ってくれませんか?」
わたしが言いかけた所で、女の人が突然そう言った。
「…は?」
「待ってどういう事か分からん」
ネロと耀平は困惑する。
「…なぁ、これはどういう事だ?」
説明してくれるかい?とミツルがわたしに聞く。
「え、えーとね」
昼間会ったりいらちゃんって子が行方不明になったみたいでね…とわたしが説明する。
「…なるほど」
それでお前さんが捜索に協力する事になったと、と師郎が言う。