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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 13.リャナンシー ⑮

「あ」
わたしは思わず呟く。
「あれ! もしかして…」
わたしが指さすと、コマイヌはだな、とうなずく。
「早く…」
「いや待て」
わたしが言いかけた所でコマイヌはわたしを制止する。
「このまま近付いても逃げられるかもしれん」
じゃあどうするの?とわたしが尋ねると、コマイヌはこう答えた。
「皆であの2人を囲うように接近する」
そうすれば逃げられない、とコマイヌは言った。
「うん」
「そうだな」
「そうしましょう」
わたし達はそれぞれうなずいて、彼女らを囲うように散開した。

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