「何やって…」
わたしが言いかけた時、不意にりいらちゃんと謎の人物がこちらに駆け出している事に気付いた。
「マズイ!」
耀平はそう言ってこちらへ走り出す。
わたしは突然の事にその場で立ちすくんでしまった。
そして気付いた。
謎の人物の目がまるで意識がないかのように虚ろな事に…
どうしよう、と思った時わたしの目の前に誰かが駆け込んできた。
謎の人物はすんでの所で立ち止まる。
わたしの目の前にはお巡りさんが立っていた。
「ひっ」
りいらちゃんはおびえたような顔をする。
「今だ!」
耀平がそう叫ぶと、具象体を投げ捨てたネクロマンサーが2人に突っ込んだ。
そして謎の人物を突き飛ばした。