「―」
謎の人物はばたと倒れる。
いつの間にか目を光らせるのをやめたネロはりいらちゃんに向き直った。
「…アンタ」
りいらちゃんはうつむいたまま、何で…と呟く。
「何で! 何でりいらの邪魔をしたの⁈」
どうして⁈とりいらちゃんはネロに掴みかかった。
「お、落ち着け…」
耀平は慌ててなだめようとするが、りいらちゃんはい気にせず続ける。
「折角! 折角上手くいくと思ったのに!」
何で、何で…とりいらちゃん目に涙を浮かべながら言う。
その目はネオンイエローに輝いていた。
「まぁまぁ落ち着きなさんな…」
わたしの目の前に現れたお巡りさんは、見覚えのある姿に変わりながら少女達に近付く。
「…え、師郎⁈」
わたしは急に目の前に現れた人物を見て驚いた。