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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 13.リャナンシー ⑳

「…」
りいらちゃんは黙ったままだ。
さっきネロ達も事情聴取をしていたが、全くもって喋らなかったため、とりあえず話すまで時間を置こうという事になったのだ。
ちなみに謎の人物はりいらちゃんとは関係のない赤の他人である事が、ネクロマンサーが記憶を見た事で分かった。
その人が意識を取り戻す前にネクロマンサーはこの騒動に関する記憶を消去する事で、面倒事は回避する事ができた。
そんなネロ達は、今はさっき買った物を食べつつ花火を見ている。
…それにしても、とわたしはりいらちゃんを見ながら思う。
この子が異能力者だなんて。
わたしは全く気付かなかったけれど、ネロ達は最初から彼女が異能力者である事に気付いていたらしい。
どう見ても彼女は小学校低学年位に見えるけどと言ったら、小3位でも異能力は発現するし、とネロに言い返されてしまった。

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