さむいのは好きじゃない さむいのは好きじゃないけど さむいいときのあったかいいは安心する 枯れ草色のコートを着込んで あの娘の唇のようなピンクを見ている 死んだ木である一方変わらない炭素と きまりよく並んだ水を踏みしめている 僕らが生まれた場所を思い出せそう とてつもなくでっかい黒曜石に包まれて その中で何億ものひかりを吸う 昨日と明日が隠し味の今日の匂いがする こたつの古い木のうえで みかんがごろごろごーろごろ