君との出会いは小学3年の秋だった
当時の俺は特定の相手にしか心を開かなくて君にも迷惑かけたっけ
お互いに色々あって、小学4年に上がったと同時に離れ離れになってたよな
俺は君と離れ離れになった頃に習っていた剣道でお世話になった鉄道好きの先輩2人の後を追って、先輩達と同じ中学に進んだ
そしたら、入学式の日に君がいて驚いたよ
俺は昔みたいに先輩達と話をしていたら、君も俺と同じ鉄道ファンだと知って俺たち3人と同じ会話のグループに入ってゆき、君の幼馴染の鉄道ファンも加わって5人のグループが出来上がったな
俺は中央線を駆け抜けた特急型車両のラストランには立ち会えなかったけど、君が代わりに行って、写真も撮って送ってくれて助かったよ
それから俺たち4人で集まったのはその年の夏の地元の阿波踊りだったな
俺はみんなと分かれた後、東京駅に直行して当時先が短いと言われていた特急の車両を見に行ったんだ
それから2年、俺たちの地元、東京でもコロナが流行り始めてヤバいことになるかもしれない時に君の企画のもとで半ば無理矢理行った卒業旅行でのことは忘れないよ
前日に急遽待ち合わせの時間を前倒ししたのに、俺が当日に寝坊して当初の予定通りにことを進めた結果3人揃って泉岳寺から歩くハメになってしまってごめん
俺は予定があって君たちより先に帰ったけど、あの時に降り立った砂浜で遊んだこと、それから河津桜と菜の花が織りなす色の絨毯は今でも印象に残ってる
高校が別々になったから、大学も将来歩む道も別々になるだろうけど、俺たち3人はいつまでも同じ中学の同級生鉄オタトリオとして永久に不滅の絆と友情で繋がっている
君の世話になったからこそ、次は俺が高校の卒業旅行を計画しようと思う
俺たちの友情を再確認するために、またあの砂浜で写真を撮ることは確定だけどね
そして、俺たちは新たなステージへ飛び出し、予定が合えば何度でもあの砂浜に行こうや
母校と同じくらい、大切な俺たちの原点だから