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体験記 #3 -summarize ver.-

恋愛と咳止めは似ている。互いに依存性を持ち合わせており、慣れると現状維持で満たされなくなるあたりがそうだ。

恋愛と咳止めは違う。恋愛は人間と人間で、咳止めは無機物と人間だ。

ゆえにいつでも簡単に満たされる咳止めに充足感を求める人は多い。

もしあなたとの関係が終わったとしたらどうだろう?
咳止めにおける胃の洗浄、すなわち恋愛で負荷を受けた箇所、心である。
当然、そんな機械などないのでできるはずもない。

恋愛に病院などないからだ。

はてさて、私はどうだろう?
恋愛に溺れ、薬物に溺れたこの私はさぞ醜悪なものだろう。しかし、その醜さをも美しく錯覚させてしまうものが、恋や愛などという感情の恐ろしいところである。

ところで、私はあなたを想いながら轟音に塗れた音楽を聴いている。あなたに対しての様々な感情をギターノイズに渦巻かせ、コデインに沈み浮遊するのだ。

今は、ね。

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