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薔女造物茶会 Act 7

「そう、マズいの」
だから学会は総力を挙げて探してるらしいわ、とピスケスは言った。
「ふーん」
ナツィはそう言ってテーブルの傍の椅子に座る。
「…で、そのホムンクルスはどんな奴なんだ?」
ナツィがそう尋ねると、ピスケスはそうねぇ…と答える。
「詳しい容姿は分からないけど、何やら頭に薔薇の髪飾りを付けてるらしいって聞いたわ」
「なっ」
ナツィはハッとする。
「…どうかしたの?」
ピスケスがそう聞くと、ナツィは微妙な顔をした。
「まぁ、なんて言うか…」
ナツィはそう言って目を逸らす。
「まさかお前…」
ピスケスがそう言いかけた時、ナツィは急に立ち上がった。

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